平成25年度(2013年)
公益財団法人吹田市健康づくり推進事業団事業計画
わが国は、世界の長寿国であり、がん大国とも言われています。普段から健康の増進に努め健康寿命を延伸することは、生活習慣の改善を個人の健康意識に基づき一人ひとりが取り組むべき課題でありますが、こうした個人の取組みを生かすためにも、社会全体として支援していく環境を整備する事がより重要であり、このことを踏まえ、国・府においては「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」や「健康おおさか21」が、吹田市におきましても市民の健康づくりに役立てるために、平成18年度に策定された「健康すいた21」も平成22年度に社会的課題に即し一部改正がなされ、より充実したものとなりました。更に、平成25年度から健康日本21(第2次)がスタートします。健康寿命の延伸ならびに健康格差の縮小に向けて、さまざまな立場の連携による社会環境の整備が急がれています。それらの趣旨を踏まえ、本事業団も市民自らが行う健康づくりを、関係団体等の理解と協力のもと、行政施策との連携を図り各種事業を積極的に推進してまいります。
しかしながら、近年、社会情勢の著しい変化や益々、右肩上がりの高齢化社会を背景に生活習慣病や介護、支援を必要とする人が増え、また、市民の健康づくりへの関心も年々高まってきています。また、新たに公益財団法人の認定を受けたことも踏まえ、平成25年度(2013年度)も、各種の事業を実施して参りますが、前年度の事業内容を見直し、よく検討するとともに、社会的課題に即応した健康づくり事業を推進し、健康で生き生きとした長寿社会の実現に向けた取り組みを推進してまいります。
1.各種教室等の開催
健康づくりに関する知識や、活動の場を提供するために次の教室等を吹田市との共催で実施する。
(1)ヘルストレーニング教室
身体活動・運動は、生活習慣病の発生を予防する効果があり健康づくりの第一歩である。生活習慣病を予防するための、特定健診等において「生活習慣の改善が必要」と判断された人や、健康の保持、増進を目的とした人を対象に、健康づくりに求められる運動を、生活習慣として身につけていただき、疾病の予防を図るとともに健康増進を図る。
筋力トレーニングを主体に、ジョギングなどの持久力運動メニューを組み合わせた、90分程度のプログラムにより実施する。
1. |
対象者 |
16才以上の男女(高校生は除く) |
2. |
場所 |
片山市民プール トレーニング室 |
3. |
実施回数及び時間 |
週2回 月曜日・木曜日
第1グループ 18時00分〜19時30分
第2グループ 18時45分〜20時15分 |
4. |
指導員 |
ウエイトトレーニング連盟指導員 |
(2)レディースヘルストレーニング教室
生活習慣病を予防するための、特定健診等において「生活習慣の改善が必要」と判断された女性や、健康の保持増進を目的とした女性を対象に、疾病の予防、ストレス解消をめざし、筋力トレーニングを主体に、ジョギングなどの持久力運動メニューを組合せた、90分程度のプログラムにより実施する。
1. |
対象者 |
16歳以上の女性(高校生は除く) |
2. |
場所 |
片山市民プール トレーニング室 |
3. |
実施回数及び時間 |
週2回 水曜日・金曜日
10時00分〜11時30分 |
4. |
指導員 |
ウエイトトレーニング連盟指導員・健康運動実践指導者 |
(3)シェイプアップ体操教室
軽快なリズムに乗って、心地よい汗をかき、ストレスの発散などに役立てる。
有酸素運動を取り入れた筋力トレーニング、ストレッチ体操、リズム体操など行う。
1. |
対象者 |
16歳以上の男女(高校生は除く) |
2. |
場所 |
片山市民プール トレーニング室 |
3. |
実施回数及び時間 |
週1回 水曜日
13時30分〜15時00分 |
4. |
指導員 |
エアロビクスインストラクター |
(4)ヘルシーウォーキング教室
ウォーキングの基本を学んでいただき、腰痛、肩こり、骨粗しょう症などの予防にも効果があるダンベル体操も取り入れた運動により、引き締まった体づくりを目指す。
1. |
対象者 |
16歳以上の男女(高校生は除く) |
2. |
場所 |
総合運動場 |
3. |
実施回数及び時間 |
週1回 火曜日(7・8月は休講)
10時00分〜11時30分 |
4. |
指導員 |
健康運動指導士等 |
※上記のヘルストレーニング教室、レディースヘルストレーニング教室、シェイプアップ体操教室、ヘルシーウォーキング教室とも継続受講を認めながら、3か月ごとに新規募集を行う。ただし、今年度は総合運動場が陸上競技場としての公認検定を受けるため、ヘルシーウォーキング教室について7・8月は休講とする
(5)ウォーキング会員事業
ウォーキングは手軽な有酸素運動で、生活習慣病の予防などに効果があることが知られている。ウォーキングを市民が生活の一部として、習慣づけしていただくため、引き続きウォーキング運動の充実を図るとともに会員増を目指す。
1. |
対象者 |
40歳以上の男女 |
2. |
内容 |
- 会員登録により、1日1万歩以上歩く事を目標に、歩く習慣を生活の中に取り入れるとともに、意欲の向上を図る。
- 年間 200万歩達成された人に対し「記念証」を交付する。
|
2.健康づくり講演会の開催
専門の方による講演会を開催し、広く市民に正しい「健康づくり」や「生活習慣病」等についての学習の機会を提供する。講演会は年2〜3回の開催を目標とする。
3.みんなの健康展
医療、保健を通して、市民の健康づくりの意識向上を図り、市民に親しまれ、市民参加型の啓発イベントとして「みんなの健康展」は、25年度で第30回を数え、医療3師会を始め、保健関係団体等を中心に「みんなの健康展実行委員会」を組織し実施する。
1. |
実施予定日 |
9月7日(土曜日) 13時00分〜17時00分
9月8日(日曜日) 9時30分〜16時00分 |
2. |
場所 |
メイシアター(吹田市文化会館) |
3. |
事業内容 |
- 統一テーマを設定し、医療3師会など参加団体による各種展示・催し
- 講演会・映画会の開催
- その他
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4.吹田市民健康づくりフェスティバル
「いつでも、どこでも手軽に運動を楽しむ中で健康づくり、仲間とのふれあいづくりをめざす」という主旨のもとに、開催してきた事業を引続き実施する。日常生活圏を基礎単位として、地域で健康づくりを推進する体育3団体(体育協会、スポーツ推進委員会、社会体育リーダー協議会)を中心に青少年指導員会、高齢クラブ連合会、こども会育成協議会等の各種団体による実行委員会を組織し、健康づくりに励む地域住民の参加のもとで春と秋に次の事業を開催する。
春季事業の「てくてくハイク」については、健康と自然と歩く仲間との出会いやふれあいを求め、市内・市外の両コースを設けて実施する。
(1) 春季事業
1. |
てくてくハイク |
実施予定日 5月12日(日曜日)
(雨天の場合 5月19日(日曜日)) |
2. |
さわやかスカイクロス |
実施予定日 5月26日(日曜日)
(雨天の場合 6月2日(日曜日)) |
(2) 秋季事業
1. |
スポーツフェスティバル |
実施予定日 11月10日(日曜日) |
2. |
吹田万博国際ふれあいマラソン |
実施予定日 11月24日(日曜日) (雨天決行) |
5.健康情報の収集と提供
健康づくりを効果的に推進するためには、市民とともに健康に関する情報を共有し、現状および課題について共通の認識をもって進めることが重要である。
また、市民の健康づくりへの動機づけを促すとともに、個人に適した健康づくりの方法について、適切な情報を提供するため、健康づくりについての情報提供を、関係団体の協力をえて作成する他、次の事業を行う。
(1) 情報紙「健康すいた」の作成及び市内全戸配布
1. |
発行回数 |
年2回(8月1日、3月1日) |
2. |
発行部数 |
8ページ 約167,000部(1回分) |
6.平和・健康リレーマラソン
非核平和、健康づくり都市宣言の主旨を市民に訴えると共に、平和への願い、健康への願いをこめて実施してきた平和・健康リレーマラソンも今年で第28回を数え、市民の中に根づき、一定の成果を発揮してきた。引き続き、社会体育団体のスタッフ及び市民ランナーとともに、平和・健康への願いをアピールしながら走行する。
現在までこの事業を主管していただいた実行委員会並びに「平和の塔」実行委員会の共催のもとで、実施する。
1. |
実施予定日 |
7月20日(土曜日) (雨天決行) |
7.健康づくり調査研究
(1) 健康づくり事業の進め方について、調査研究
(2) その他
8.指導者の研修
健康づくりを楽しく安全にすすめるためには、一人ひとりの健康状態や生活環境に応じた健康づくりを指導することのできる人材が必要である。
事業団では、健康・体力づくり事業財団による「健康運動指導士等」の養成カリキュラムに即した講習会に参加させ、資格を取得した者を年次的に養成する。
24年度までに認定を受けた者
(1) |
健康運動指導士 |
… |
8名 |
(2) |
健康運動実践指導者 |
… |
9名 |
各種事業の実施に際しては、常に指導員として参画・協力を得ており、さらなる指導の充実、研鑽を図る。
9.賛助会員制度の普及および会員の増員を図る
団体及び個人会員に対し、事業団への理解を深めるとともに、幅広く賛助会員加入の呼びかけを行い、当事業団の財源の一助とすべく努力していく。
10.関係団体との連携強化を図る
(1) 吹田循環器病予防友の会(さつき循友会)との連携。
(2) 関西大学文学部総合人文学科身体運動文化専修との連携協力に関する覚書に基づく連携。
(3) その他、関係団体との連携。
11.新公益法人制度移行
平成25年4月1日付で、公益財団法人への移行に伴い、新たな視点に立った運営に取り組む。