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公益財団法人
吹田市健康づくり推進事業団

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公益財団法人吹田市健康づくり推進事業団 理事長 三谷一裕 吹田市長 後藤 圭二 国立循環器病研究センター 理事長 小川 久雄

循環器病予防 市民の集い
~健都から発信!学ぼう循環器病予防のこと~
 循環器病予防は健康寿命の延伸につながる!
 国立循環器病研究センターを代表する研究者と吹田市長によるパネルディスカッションと「笑いの力で循環器病を予防する」、「健康寿命を延ばす歩き方」についての講演をご覧ください。
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ご挨拶
公益財団法人吹田市健康づくり推進事業団
理事長 三谷一裕
 2019年、循環器病の予防と制圧をめざし、本市に健都が誕生しました。同年、国においても、脳卒中・循環器病対策基本法が施行され、循環器病が健康寿命の延伸にきわめて重要な位置を占めることが明確に示されました。
 かつては、結核が日本の国民病と言われ、日本人の死因の第1位でした。しかし、結核の治療法の進歩により急激にその死亡率は低下し、1951年に脳卒中が1位に、1953年に癌が2位に、1958年に心臓病が3位となり、以後、日本人の三大死因はこの3疾患である時代が続きました。ちなみに、1970年の大阪万博の年では、日本人の死因の1位が脳卒中(25%)、2位が癌(17%)、3位が心臓病(13%)でした。しかし、現在、日本人の死因の1位は癌(27%)、2位が心臓病(15%)、脳卒中は4位(8%)になっています。
 癌が日本の死因第1位となったのは1981年。以後、徐々に2位以下との差が開き、今に至っています。癌の研究が進まなかったから?そうではありません。癌の年齢調整死亡率は1996年以後着実に低下しており、癌に対する研究は間違いなく進んでいます。それにもかかわらず、癌が日本人の死因第1位を独走しているのは、脳卒中や心臓病、すなわち「循環器病」に対する予防や治療などの研究が、癌の研究よりも急速に成果を上げて来たからなのです。
 今回は、循環器病の予防や治療に関して国循が果たしてきた功績の一部を、その最先端で働いてこられた研究者である小久保喜弘先生、巽英介先生のお二人にお話しいただきます。加えて、パネルディスカッションでは、後藤圭二市長や国立循環器病研究センター小川久雄理事長にも循環器病予防や健康増進などにかける思いのたけを語っていただきまず。それらにより、健都が吹田市に生まれたことの大きな意義を感じていただければ幸いです。
 それらに続き、少し視点を変え、笑いの持つ力に注目した循環器病予防についての講演と、循環器病予防のための運動としてどなたにも実践していただける「健康寿命を延ばす歩き方」についての講演も配信いたします。
 今回の動画配信が、市民の皆さんに循環器病に関する知識を深め、循環器病予防について深く考える機会となり、今まで以上に主体的に健康づくりに取り組んでいただけるようになればと期待しております。
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ご挨拶
吹田市長 後藤 圭二
 循環器病予防市民の集いの開催にあたり、ご挨拶申し上げます。
 本来であれば、国立循環器病研究センターにて開催させていただく予定でしたが、今般の情勢を踏まえ、Webにて情報をお届けすることとなりました。本日は、国立循環器病研究センターの先生方に循環器病予防に関して大変興味深いテーマについてご講演いただきます。Web開催することにより、市民の皆様をはじめ、本市に足をお運びいただくことが難しい方々にも、循環器病に対する正しい知識を学んでいただき、今後の健康づくりにお役立てていただけるものと期待しております。
 現在、日本の死亡原因となる主な疾患は、心疾患等の循環器病が全体の約4分の1を占めています。令和元年度には脳卒中・循環器病対策基本法が施行されるなど、全国的にも健康寿命の延伸には、循環器病の予防・啓発が重要です。
 本市におきましては、市制施行80周年の節目の年を迎えた令和2年に中核市に移行いたしました。今後も北大阪健康医療都市「健都」を中心として、「健康・医療のまちづくり」をすすめ、「循環器病の予防と制圧」を目指して、市民の皆様が、積極的に健康づくりができるようなきめ細かなサービスの充実に取り組んでまいります。
 結びに、本事業の実施にあたり、多大な御尽力をいただきました、国立循環器病研究センター及び一般社団法人吹田市医師会をはじめとする関係者の皆様、ご講演を快諾いただきました先生方に厚くお礼申し上げるとともに、皆様方の今後ますますのご健勝、ご多幸を心から祈念申し上げます。
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ご挨拶
国立循環器病研究センター
理事長 小川 久雄
 この度は、吹田市健康づくり推進事業団、吹田市、国立循環器病研究センター(国循)共催で「Web循環器病予防市民の集い」を開催させていただく事になりました。
 循環器病とは脳卒中と心臓血管病を合わせたものです。国循は、循環器病の専門的治療と研究を行っている世界有数の施設であり、1977年6月に創設、42年後の2019年(令和元年)7月1日JR岸辺駅に直結した場所に移転いたしました。2020年(令和2年)は新型コロナウイルス感染症(コロナ)拡大により社会が一変した年で、現在もなお収束の兆しが見えません。国循では入院患者全員にPCR検査を行っています。2020年1月から12月までの入院患者数は12,445名、救急車受入台数は3,339台、脳卒中1,039例、急性心筋梗塞は327例、急性大動脈解離124例など救急疾患が多いのが特徴です。
 これまで当院に対し、「敷居が高い」と思われる方も多かったのではないでしょうか。当院は一分一秒を争う循環器病に特化した病院として、重症だけではなく軽症と思われる患者さんも含め、循環器病救急に力を入れています。また、循環器病に関連する生活習慣病部門(腎臓・高血圧内科、糖尿病・脂質代謝内科)や小児循環器・産婦人科部門(小児循環器内科・小児心臓外科、産婦人科)の専門医も多数おり、循環器病に関わる全般をカバーしております。国循を特別な存在ではなく、吹田市にありますので身近に感じていただけましたら幸いです。